大学演劇

 先日、大学近くのやっすいバーで演劇部の同期会がありました。
 1年の頃は12人いた同期も、就職のため、本当にやりたいことに専念するためなど、それぞれ様々な理由で辞めてしまい、今では現役は半分の6人になってしまいました。俺は2年の時に某試験に専念するために辞めたのですが、後悔していないと言ったら嘘になります。

 というのも、大学演劇って、本当に滅茶苦茶面白いんですよ。
 悪く言えば節操がない。良く言えば何でもアリ。大学の隅に追いやられた地下のヒビだらけの石壁に囲まれたヒンヤリとした小さな部屋で、ほぼ毎日夜9時過ぎまで何やら怪しい活動をしている集団。そういう奴らが作る作品なんて、そもそもマトモなわけがないw
 それでも公演日までコツコツと自分のやるべきことを仕上げていって、本番で全部出しきる。演劇部は文化系と思われがちですが、中にいた人間に言わせてもらえば、あれは体育会系です。というか体力が無いとやってられない。稽古、本番、稽古、本番、夏休み、稽古、本番、稽古、本番、みたいな。本業は学生のはずなんですが!
 とにかく時間と行動力だけは有り余っているので、毎回毎回新しい発想が生まれてくる。そして、何だかよく分からないけど、妥協しない。辞めた今でも、この考え方だけは身に付けておいて良かったと思っています。
 今年に入ってから一度だけ公演のお手伝いをさせてもらったんですが、やっぱりあのアングラな空気は変わっていなくて嬉しかったです。これからもドロップアウト組として、生暖かく図々しく見守っていこうと思います。
 そして全ての日本国民の方々には、機会があったらどこでもいいので大学演劇部の公演を見てほしいですw
 趣味というわけでもなく、職業としてやっているわけでもなく、なんかそういう集団が不思議なノリで作り上げるモノを是非一度味わってみて下さい。その公演が面白いか面白くないかは置いといて!

 同期は現役最上級生。考え方もしっかりしていて、ますます自分のダメさを再認識したりもしました。
 そしてようやくウィスキーの味が少しずつ分かってきた気がします。
 あぁ、お酒はいいわぁ…。


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